夫婦杉

 

  薬師神社

 平成23年移築

昔、若い夫婦がいて、ふとしたことで妻が不治の病になった。

夫は心配し風の便りで山奥の温泉に湯治につれて行く。

なかなか治らずに時がたち年もあけ夫だけ下山し、妻は夫を思い湯治を続ける。

ある日女が温泉に入っていると、大きな山男が湯船のそばに現れて、なぜこんなところにいるのか?と聞いた。

女は恐る恐る経緯を話す。

話を聞くと、山男は「可愛そうに、私が直そう」と女の背中をさすった。すると男の手には髪の毛のような毛の束が。

不思議なことに男がその毛の束をを前の川に流すと女の病気はたちまち治った。

 

女は川の背が熱して湯となり病が毛となって流れて行ったのだと悟り感謝の気持ちを込め『瀬煮川の湯』(後の銭川)と名づけ生涯を送った。

また女は常日頃目を患っていたが目を洗っているうちにすっかり良くなり、裏手に「薬師神社」を祀り一本の杉の木をそのそばに植えた。と伝えられる。

(s39.12.10金次郎伝)