ー 銭川温泉の伝説 ー

薬師神社
(平成23年杉の木のそばから正面玄関前に移築)

 

夫婦杉と銭川温泉

 

昔、八幡平の長牛に若い夫婦がいた。
ふとしたことで妻が不治の病になった。
夫は心配し風の便りで山奥の温泉に湯治につれて行く。
なかなか治らずに時がたち年もあけ、夫だけが下山し、
妻は夫を思い湯治を続けた。

ある日女が温泉に入っていると、大きな山男が湯船のそばに現れ、なぜこんなところにいるのか?と聞いた。

女は恐る恐る病で湯治をしているという経緯を話す。

話を聞くと、山男は「可哀想に、私が直そう」と女の背中をさすった。すると男の手には髪の毛のような毛の束が表れた。

不思議なことに男がその毛の束をを前の川に流すと女の病気はたちまち治ってしまった。

女は川の瀬が熱して湯となり病が毛となって流れて行ったのだと悟り、感謝の気持ちを込め『瀬煮川の湯』(後の銭川)と名づけ生涯を送った。また女は常日頃目を患っていたが目を洗っているうちにすっかり良くなり、裏手に「薬師神社」を祀り一本の杉の木をそのそばに植えた。
(s39.12.10金次郎伝)



40年以上前の銭川温泉手ぬぐいと2017に復刻した注染染め手ぬぐい


入湯心得

一、入浴には次の事にご注意下さい。

 

1.湯の温度   摂氏四〇度から四三度とする。
 2.入浴回数   一日三回を適当とします。
 3.入浴後の扱い 一時間以上二時間オンドルに寝る。
 4.湯治期間  一期間「十日」二期間「二週間」三期間「3週間」

 

二、 ご注意事項

 

1.入浴温度はC四〇度から四三度を最適としていますが熱湯の方でも四四度を限度としてください。

 

2.この温度は大切なことの一つです。入湯治療法として「かけ湯」は絶対必要ですから次の順序でおやり下さい。

 (イ) 入浴前に手拭に湯をひたし両腕にかけ

 (ロ)次に左肩から「ヘソ」までかけ

 (ハ) (ロ) 右肩から「ヘソ」までかけ

 (二)最後に「ヘソ」を中心に腰廻りを一周する。

 

3.入浴時間は「五分」「七分」「十分」とそれぞれ好みの温度及び気温等によって長短をはかり、最高一五分をこさぬ様心がけてください。


4.入浴は食前を最も可とするも、食後は一時間後にして下さい。

 

5.入浴一回は四キロの道を歩いた運動になりますので一日二回または三回の入浴適度とします。

 

6.入浴後は直ちに室に帰りオンドルに寝て一時間以上 病気の方は二時間軍衣か毛布をかけお湯で温まった温度 を持続するように心がけて下さい。

 

7.オンドルの熱を直接頭に受けないように枕を工夫してください。
8.湯治期は一期を十日とします。 最初の三日は病気や古い慢性の病根を治療しやすい状態にしますから 色々の痛みや苦しみが出てきますからできるだけ静かに運動も炊事程度 にとどめて静養して下さい。 中の三日間は治療期間ですから披露を覚えぬ程度の軽い運動が必要です。 最後の三日間は快復期で五・六時間の運動は差支えないし見物などは 六日を過ぎた後の三日間としてください。但し発着を併せて一日と計算します。    

 

三、フケル山の長寿湯について

 

人間の寿命は総ての人が四百兆もの多数の細胞を持って生れ神から百才以上の限りない生命が与えられています。この組織を常に健全に保つ事が出来れば私達の生命は永遠に続くのです。早く他界するのはこの細胞が疲れて弱くなると病気に侵されて死滅するものが多くなり是を補充することが出来ない場合は遂に人命も終わりをつげるのであります。 長寿のためには是非とも体内に残っている細胞の残骸と害する多くの病害菌の残骸を体外に排出して、健全な細胞の活動を十二分にする道をひらいてやる事が必要です。 フケル湯はこれを人工的に排除する役目をしてくれます。 どうぞ、どなたも、正しく有効にこの温泉を活用されて長寿あらん事を、お祈り致します。                            

 

 

銭川温泉